「ミシガン大学にご興味をお持ちの方へ」



広瀬由香里 (MBA04)

Class of 2004の広瀬と申します。私費留学でMBAを取得し現在は消費財の会社でマーケティングをやっています。下記は私の経験談・私見に過ぎませんが、ミシガン大学を選択する際の参考にして頂けたら幸いです。



大学を選ぶにあたって

主に2つの観点から考えることをお薦めします。一つめはその大学の強いエリア。私は専門性を極めるというよりも会社を経営するには何を知っていなければならないかということを勉強したいと思っていたため、General managementに定評があったミシガン大学を選びました。もうひとつは一緒に2年間をともにする学生がどんな人たちか。自分が真剣に取り組みたい授業で質の高い議論が盛り上がっていなかったら授業のLearningも限られたものになってしまいます。ミシガン大学は特にDiversityを重視する大学であるため、様々な観点を受け入れる土壌があります。また私自身も受験時Alumniに何名かお会いしてwelcomingな雰囲気とチームワークを大切にするカルチャーを肌で感じ取ったので選びました。教授の質と、学生(+ alumni)の興味・姿勢が大学の強みに反映されますのでこれらの点を選択時の参考にして頂けたらと思います。


ミシガン大学で何を学ぶのか

入学時、ビジネススクールを卒業するころには一体どんな自分になっているのだろうか、そんな期待を胸にAnnArborでの2年間をスタートしました。結論から言うと、目に見えて特殊な能力が身に付いたわけではありません。ただ、物事への向きあい方は変わったなという実感があります。以下いくつかご紹介します。

1) 初めて取り組むことに恐れない


留学前、ひとつのプロジェクトを動かす際に、自分がその一部しかわかっていない気がしてなりませんでした。FinanceMarketingの知識はありましたが、サプライチェーンといわれるとそれから先は踏み込めなくなっていました。然しながら、2年間を経て、Value Chainをすべて学ぶことでフレームワークが頭に入りました。初めてのプロジェクトでも全体の構造さえ見えていればあとはそのエリアの専門家に聞けばよい、そういうスタンスで仕事を回せるようになりました。実際授業はバックグラウンドとはあまり関係のないものも、ここで学ばないと今後こんな機会はないだろうと思って積極的にとりました。広く浅い知識ではありますが結構重宝しています。今でも何度も大学でもらった基本のテキストは読み返しています。

2) Anti 
Silo Thinking

自分のjob scopeでパフォーマンスをあげるのはもちろん重要なことですが、これって誰の仕事?と思うことは日常よく起こることと思います。ただそこで立ち止まっていてはマーケットの機会も逃げてしまいます。会社全体の利益を考えて、少しくらいオーバーワークでも、他の部署もサポート・リードして何としても結果は出そうと思うようになりました。大学ではグループワークでこういう局面に出会うと思いますが、そんな時は最終的にチームのパフォーマンスを上げたいのか、自分のScopeだけをしっかりやりたいのか自問自答しながらタスクをこなしていきました。

3) Integrity

Integrityについては自分で言うのは多少勇気のいることですが、多くの人が株主に利益をもたらすべく企業で働いており、利益追求ということは究極の課題となります。私の在学当時はエンロン事件等に関する会計上の問題や、環境を踏まえたSustainable Corporate Strategyが盛り上がり、教授から利益を出すにもFairに戦え、倫理観にプライドをもてということを繰り返し教わったのを覚えています。一度教授がインドでの公害のケースについて涙を浮かべながら話していたのを覚えています。このことは今も日々の業務の中で私が常に振り返ってみることの一つでもあります。


4) ネットワーク


M&Aの最初の授業では、予告なしに謎のスポーツをさせられました。そのスポーツは私は知らなかったもののミシガンでは馴染みのあるものらしいのですが、競技自体は何でもよく、教授がそのスポーツを通じて言ったことは、"ネットワークが最も重要だ"ということでした。知らない者同士授業受けるよりも、スポーツを通じて知り合ってから授業を受けた方がグループワークの生産性があがるとのこと。特に投資の仕事はそうだと思いますが、"気軽に聞ける人"が近くにいることはその人のアセットだと思います。卒業すると世界中の色々な会社に同級生が働いており、いい相談相手であり、また良い刺激を与えてくれます。


5) プライオリティ付け


ビジネススクールは公私ともに忙しいです。恐ろしい数の授業でのタスク、就職活動及び、お誘いがあります。ただし選択は自由。無駄を省いて少しでも多くのことをこなそうという毎日の繰り返しです。ただ、2年間は訓練の場なので、失敗しても許されます。現実の世界ではこの究極の状況を胸に確率を上げていくのだと思います。


最後にひとこと

Business Schoolは大きな箱だと思います-- 将来の希望に満ちたやる気のある人たちが入ってくるが、出るときに規定の形はない。決まっているのは約2年間という期間だけ。何を得るかは自分で試行錯誤して感じ取っていく。従って、どう過ごすかは本当に自由です。私の経験から言えることは、MBAは博士ではないということ。ある特定の分野を極められなくてもいい、チャンスが来たときにものにするビジネスマンとしての準備さえできていればいいのだと思います。積み上げてきたという自信とともに。

以上

 

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