MAP & Action Based Learning

Rossの最大の特徴とも言えるのがMAP(Multidisciplinary Action Project)です。最近では同様のコンサルティングプロジェクトを提供する他のMBAプログラムも増えてきましたが、RossのMAPはその先駆けであり、深さ、広がりにおいて他の追随を許しません。Global MBAでは、MAPはMBA最後の総仕上げとして位置付けられており、全ての知識と経験を総動員して取り組むグループプロジェクトです。

MAPは例年5月から6月の7週間にかけて実施されます。1グループは学生4~5人で構成されており、各グループにそれぞれ教授がアドバイザーとしてつくことになっています。

Choosing a project

MAPには米国内(2011では地元のAnn Arborからのシカゴ・サンディエゴ・アリゾナ等の遠方も)や海外(2011ではタイ・英国等)のクライアントを対象にしたものがあります。例年12月の終わりから1月初旬にかけて15程度のプロジェクトリストが公開され、学生は自らのキャリアの志向に基づき優先順位を付けます。その後、優先順位、バックグラウンド等を考慮し、学校側がプロジェクトメンバーを決定します。

Schedule

1週目…キックオフミーティング、プロジェクト範囲の確定
2-6週目…分析、定期的なミーティング、電話会議
7週目…最終プレゼンテーションの実施

MAP体験談1 (Class of 2011)

私の参加したプロジェクトは、アリゾナ州のPage市をツーリズムにおいて強いブランドイメージを構築するというマーケティングのプロジェクトでした。

 

プロジェクトの選定理由として、マーケティングの中のクライアントのブランディングという自身が今後キャリアとして関わるであろう(関わりたい)内容であったこと、MBAのクラスで学んだマーケティングリサーチのスキルを実践で試してみたかったこと、そしてアリゾナ(=グランドキャニオン、サボテン、セドナ、等々。。。)に行けるというちょっとしたミーハー心によりアプライをしました。

 

プロジェクト背景として、Page市はグランドサークルの中心に位置しているにも関わらず、観光客が素通りしてしまっているという問題がありました。Page市は、アリゾナ州の観光客の7割以上が目的地とするグランドキャニオンの近く(かつ、ラスベガスからそこへの通り道)に位置していること、同じくナショナルパークであるレイクパウエルやグレンキャニオンのすぐ隣に位置していること、他にもアーチーズやモニュメントバレー等に囲まれており、つまりは「グランドサークル」の中心に位置しており、非常に有利な地理的条件を持っていました。そのようなポテンシャルがあるにも関わらず、観光客は素通りまたはトイレ休憩に立ち寄る程度で、グランドサークルを周る拠点として数日間の宿泊等には利用されず、街の税収にも寄与していませんでした。そんな中、街の税収の半分以上を占める街の火力発電所が数年後にクローズすることとなり、街としても真剣に観光による税収増を考えないとならなくなり、この街のポテンシャルを活かすことを考えていました。Page市のツーリズムオフィス(ディレクターはRossの卒業生)は、強いブランディングを確立してグランドサークルの観光客にPageのことをもっと知ってもらおうというアプローチをとり、そのコンサルティングをRoss MBAのMAPに依頼しました。

 

ロジスティクスとしては、打ち合わせやフィールドリサーチを行うためにPage市に2週間滞在しました。Page市はできるだけ予算を節約したいのと、プロジェクトメンバにPageの観光の良さをより知ってもらおうと、我々はレイクパウエルでハウスボートに宿泊することができました。滞在中は、グランドキャニオンのような赤土色の渓谷や綺麗な水に囲まれ、たまには風雨で船が揺れたり、、、とAnn Arborとは全く異なる日常体験でした。また、クライアントの計らいで、コロラド川の川下りツアーやアンテロープキャニオンツアーへの参加、あるいは湖でクルーザーを借りて自分たちで運転できる機会も与えられました。また、市民や議員と街のブランディングについて議論する公聴会の場や、ブランドインプリにあたるベンダー選定のプレゼンテーションの場にも参加することができました。

 

ブランディングというとクリエイティブな印象がありますが、実際のプロジェクトでは観光客や街の住人・ビジネスオーナー・市議会議員等にインタビューをしたり、広く米国中のツーリストにインターネットサーベイ行いそのデータを解析する等、地道な作業が多くありました。それら集めたデータに基づき、現在の人々に認識されているPage市の印象を知ることからはじめ、それと同時に街のケイパビリティを活かせる現実的なあるべき姿を短期・中期・長期と言ったタイムラインに載せて考案しました。

 

エレクティブのマーケティングリサーチで学んだことをフルに利用できる機会ではありましたが、ブランディングというはじめての内容もありメンバで喧々諤々の議論を日夜繰り返しました。答えのない中で、コンフリクト等もある中でそれでもプロジェクトを前に進めていく経験は、MBAの集大成でもありながらも多くの新たに学ぶものがありました。自分にとってこのMAPはMBA生活の中でも最も大きなイベントの内の一つであり、学んだ事を実際のプロジェクトで活かすという卒業後を見据えた重要なネクストステップでした。

NB Fellowship (New!)

Full-time MBAに私費で留学する日本人向けに、当校OBが奨学金制度を設立しました。

 

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